再び緊急事態宣言が発令。この異常事態にパチンコ業界の対応は?

新型コロナの感染者数が過去最大になったことを受け、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の1都3県は、緊急事態宣言を出しました。

期間は2021年1月8日から2月7日まで。

今回パチンコ店に関しては、午後8時までの時短営業を要請しています。

しかし前回とは違い、今回の緊急事態宣言では休業する店舗も、20時までの時短営業を選択するお店もなく、通常通りの営業となっています。

前回は自主的に休業した店舗が大多数だったが、営業を強行したお店もあった

前回の緊急事態宣言の時は、志村けんさんが新型コロナで亡くなってから、国民の間で新型コロナに対する意識が大きく変わっていた時でした。

私も志村けんさんの訃報を聞くまでは、新型コロナ自体は死亡率もそんなに高くなく、正直世間が騒ぎすぎでは?という認識でした。

しかし志村けんさんが新型コロナで亡くなったというニュースを見て、日本の最高峰の医療技術を用いても、新型コロナは助からない病気だと身近に感じることとなりました。

それまで接客業界では、マスクをして接客するのはお客様に失礼との判断で禁止となっていたところも多かったですが、この新型コロナの感染者数が増えてからはマスクをつけるのが当たり前となりました。

そんな状況下で発令された緊急事態宣言では、パチンコ店には各自治体から休業要請があり、年中無休が当たり前のパチンコ業界でも、多くの店舗が休業の判断を行いました。

しかし、休業要請を無視し営業を強行した店舗もありました。

営業を強行したお店には、テレビ番組のカメラも押しかけるようになり、駐車場には県外ナンバーの車がたくさん止まっている状況が報道されると、コロナで神経質になっていた世間からは批判の声が多く上がり、最終的に営業していたパチンコ店が公表された出来事は、皆さんの記憶にも新しいかと思います。

東日本大震災でも、パチンコ業界は石原都知事から電気の無駄遣いと名指しで批判を受けていた

パチンコ店はそもそも嫌われる業界です。

2011年東日本大震災で原発事故があり、戦後の混乱時期を除き、日本で初めての計画停電(輪番停電)が実施されたときは、みんな電気を節約しているのにパチンコ店は電気の無駄遣いをしていると、当時の東京都の石原慎太郎都知事から、自動販売機と共にパチンコ業界は名指しで批判を受けていました。

このように大震災の時も、世間からは厳しい目線が向けられていました。

どんな状況下でもパチンコ業界は、他の業種に比べて世間の目が厳しい業界だと言えます。

今のところパチンコの遊戯者が、新型コロナに集団感染したケースは報告されていない

愛知県も緊急事態宣言の発令を検討しているようですが、現在までのところパチンコ店の従業員が感染したというケースは報告されているものの、パチンコ店にいた遊戯客が集団感染したというクラスター報告はいまだにゼロです

三重県で年始年末に行われたオールナイト営業も、そこからクラスターが発生したというニュースは報道されていません。

集団での飲食や、いまだにクラスターが発生しているカラオケに比べれば、パチンコ店のコロナ対策はきちんと行われていると言えるでしょう。

元々喫煙者が多かったパチンコホールは、タバコの匂いが充満していた環境だったので、女性客や非喫煙者を取り組む一環として、タバコの匂いを消すために空気清浄機や換気に関しては力を入れており、結果的に新型コロナに関しては有効な対策となっています。

パチンコホールの換気実証実験【ロングVer】

私もミリオンゴッド神々の凱旋の打ち納めの時に感じたことは、みんなマスクをしながら黙々と打ち続け、空気の入れ替えもきちんとされているのであれば、感染のリスクは非常に少ないとは感じました。

しかしパチンコ店は嫌われる産業です

感染リスクは少ないとしても、この時期にパチンコやスロットに行くなんて……と言うのが、世間の一般的な声です。

たとえパチンコ店でクラスターが発生しておらず、感染対策を抜群にしていたとしても、パチンコと言う名前だけで嫌われる業界なので、そういった意味では少し可哀想な気もします。

今回の緊急事態宣言では、休業するパチンコ店や時短営業するお店は皆無か?

今回20時までの時短営業を要請していますが、飲食店とは違い時短営業や休業を選択しても保証は一切ありません

今回緊急事態宣言が発動された、一都三県のパチンコ店の情報を調べてみましたが、20時以降はネオンの照明を自粛するという記事はありましたが、時短営業や休業を選択する店舗は見つけれませんでした。

パチンコ店も働いている人がいるわけで、当然休業や時短営業では赤字となるため、最悪の場合従業員に給料を払うことができなくなります。

そして前回と違うのは、昨年12月に主力機種のミリオンゴッド神々の凱旋は既に撤去されており、この三連休で沖ドキも撤去されてしまいます。

残された六号機では、緊急事態宣言中に打ちに行こうと思うような魅力は、正直感じません

ただでさえ集客が減っているのに、ホールの主力機種だった機種がどんどん撤去され、不人気の六号機しかない状況で休業なんかを選択していれば、パチンコ店は経営が苦しくなり、最悪の場合倒産する可能性さえあります。

そして以前とは違い、国のトップの方々の行動にも批判の声が出ています

ニュースで見た人も多いと思いますが、自粛を要請している国のトップが、昨年ステーキを食べながら会食しているニュースが報道されました。

はっきり言って、この人たちは危機感が全くないんだなと正直思いました。

なんで集まって話すのにZOOMを使わないんでしょうか?

そんな意識の低い行動をしている人から自粛要請があったとしても、誰も言うことは聞かないですよね。

今回の自粛要請には、前回とは違い従わない人も多くいることでしょう。

緊急事態宣言中は回収日?それとも解放日か?

緊急事態宣言中は、少なからず集客にも影響出てくるでしょう。

パチンコ店では、「回収日」と「開放日」が存在します。

コロナの影響もあり、この回収日と開放日の予想は、今までの経験がまったく参考になりません。

どこのパチンコ店も経営は苦しいはずなので、当然回収日が多くなります。

しかし客から回収ばかりしていては、当然お客さんは離れてしまうので、そうなるとますます経営が苦しくなるという悪循環に陥るので、たまには解放する日も必要となります。

一般的に三連休は回収日です。

今回は沖ドキがプレイできる最後の三連休と言うこともあり、打ち納めの気持ちでお店に来る人も多いと思うので、おそらく「回収日」になる可能性が高いです。

緊急事態宣言が終わってから、開放日を何日か設けて、自粛していたお客さんを呼び戻すやり方もありますが、この辺りはホールの責任者の判断となります。

新型コロナの影響や、凱旋の撤去などがあり、ホールの経営が苦しいことには変わりがありません。

コロナ対策がされてるとはいっても、回収日に打ちに行っては意味がありませんので、行くからにはコロナの対策も万全にして、開放日かどうかを早めに見極めることが重要となってきます。

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